当院では「生まれつきの赤いアザ」や「赤ら顔」のレーザー治療を行っております。


皮膚良性血管病変治療用レーザー装置Vbeam

Vbeamは厚生労働省より医療機器の承認を受けており、有効性・安全性が確認されています。

ロングパルスダイレーザーは、血液中のヘモグロビンに選択的に吸収されやすい特徴を持つレーザーで、赤アザや赤ら顔などの血管病変の治療に効果があります。血中のヘモグロビンが短時間にレーザーの光を吸収・熱変性させることで、血管病変部の血管の内壁から熱破壊され熱凝固を起こし、病変血管自体が閉塞させる治療です。
この波長は正常組織にほとんど吸収されないため、正常組織を破壊せず、血管病変のみを選択的に破壊することができます。また、レーザー照射直前に冷却ガスを吹きつけることにより皮膚を保護します。
症状により照射方法や効果も異なるため、治療回数は個人差がありますが、期間をかけて繰り返しレーザーを当てることで徐々に改善していきます。

保険適応疾患

単純血管腫、乳児血管腫(苺状血管腫)、毛細血管拡張症は保険診療が適応となり、3カ月に1度の治療となります。

  • 単純性血管腫(ポートワイン血管腫、赤アザ)
  • 苺状血管腫(赤アザ)

毛細血管拡張症(赤ら顔、酒さ等)

症例1)

治療前|治療後

症例2)

治療前|治療後

症例3)

治療前|治療後

治療後の経過・副作用

症状によって治療回数は異なってきますが、治療を重ねることで徐々に血管が目立たなくなり、色が薄くなってきます。照射後、皮膚は軽いやけど(赤味が出たり、腫れたり、水膨れになる)を起こしている状態になりますが、2週間程度で治まります。また、治療直後から翌日にかけ紫斑を伴うこともありますが、7日から10日前後で消失します。その後、照射部位は一時的に色が濃くなることもありますが、数カ月で消失します。