多汗症の診療と施術について

このようなことで
お悩みの方に…

  • より効果的な方法で多汗症の治療がしたい
  • なるべく早く多汗症を治療したい
  • なるべく長期的な効果を求めている
  • なるべく副作用の少ない方法で治療がしたい

多汗症は、必要な発汗量を上回る過剰な発汗が起こる皮膚疾患です。過剰な発汗により、精神的、身体的、社会的な苦痛を伴いQOL(quality of life, 生活の質)を低下させる場合に多汗症と診断します。
当院では、原発性局所多汗症(腋窩)に対して、マイクロ波治療器(ミラドライ)による治療を行っています。

腋窩、乳輪、臍、外陰部に生じる臭いの原因は、主にアポクリン汗腺の分泌物です。汗そのものは無臭ですが、汗に含まれる脂質や蛋白質が、表皮の常在細菌によって分解され、臭いの原因物質が生まれます。また、脂腺分泌物や皮膚の角化に伴う腐敗産物が汗と混ざると強い体臭の原因となります。
汗を抑えること、清潔を保つことが基本的治療となり、多汗症治療を行うことで臭いの改善も期待できます。

札幌駅前さくら形成外科
多汗症
美容診療のポイント
  • ミラドライは、ダウンタイムが少なく有効な治療法です。
  • 他の治療法との比較検討から、一人ひとりに適した治療法を提案いたします。

施術メニュー・料金

ミラドライ

ミラドライは、マイクロ波で汗腺を焼灼・凝固させる新しいアプローチの“切らない”ワキ汗治療器です。マイクロ波による重度の原発性腋窩多汗症治療で、国内薬事承認を取得しています。

皮膚に5.8GHzのマイクロ波を照射すると、細胞内の水分子が振動し、熱が発生します。さらに、皮下組織でマイクロ波が反射し、汗腺が多く分布する真皮深層~皮下組織浅層が加熱され、なかでも水分の多い汗腺が最も加熱され変性することで発汗を抑制します。同時に皮膚表面を冷却することで、表面には損傷を与えず、汗腺を高い温度で加熱することができます。発汗を長期的に抑制します(完全に発汗がなくなるわけではありません)。ダウンタイムが短い、低侵襲、キズアトがほとんど残らないといったメリットがあります。

治療前に

  • 治療の2,3日前に、剃毛をしてください。
  • シャワー、入浴を済ませてきてください。

治療当日

  • ワキがしっかり見える服装で来てください。
  • 女性は肩ひもタイプのキャミソールを着用してきてください。
  • 男性は上半身裸になります。
  • 服装はワキに刺激を与えない、ワキが擦れないゆったりとしたものを身に着けてきてください。
  • ワキにケガ、感染や炎症、湿疹のあるときは施術できないことがあります。症状のあるときは、事前にお知らせください。
  • 施術当日はワキにデオドラントや制汗剤などをつけてこないでください。
  • 施術前にアクセサリーや金属類はすべて外していただきます。

施術方法

  1. 麻酔クリームを塗布し1時間ほど待合室で待機します。
  2. 照射部位をマーキングし、局所麻酔を行います。
  3. 照射します。麻酔と冷却機能により痛みは軽度です。
  4. 照射終了後、照射部位を冷却します。施術時間の目安は、両ワキで1時間から1時間30分程度です。

施術後の生活の注意点

  • 治療直後は麻酔の影響などにより、運転に支障が出ることがあります。
  • 治療後3日間程度は、痛みや腫れがおさまるまで、ワキを冷やしてください。痛みは当日がピークです。腫れが引くまで2週間ほどかかることがあります。
  • 専用アイスパックは冷凍庫に保管し、必ず布を巻いてワキを冷やしてください。冷やす時間は1回につき20~30分程度としてください。長時間の冷却は凍傷の原因となります。
  • 治療後数日間は、入浴は避け、シャワー浴にしてください。ワキは石鹸などの泡で優しく洗ってください。ボディタオルなどは使用できません。ワキを清潔に保ちましょう。
  • 治療後数日間は、多量の飲酒は避けてください。
  • 治療後数日間は、気圧の変動を招くような行動(飛行機に乗る、山登りをするなど)を避けてください。
  • 治療後1週間は、ワキがゆったりとした衣服を着用しましょう。肌触りの良いものがおすすめです。
  • 治療後1週間は、激しい運動や重いものを持つなど、ワキガ擦れるような動作は控えてください。
  • 治療後1ヶ月間は、脱毛レーザー、エステ、毛の処理、制汗剤などの使用は避けてください。

施術後の経過

  • 施術後数日は照射部位に痛みやヒリヒリ感、腫脹、内出血などを認めます。
  • 翌日からシャワー浴が可能です。創部はこすらず泡で優しく撫でるように洗ってください。
  • 施術後1,2週間後に創部を診察します。水疱形成、潰瘍形成など創部に異常があればクリニックにお問い合わせください。
  • 汗の量はゼロにはなりません。治療効果が不十分であった場合は、拘縮などの皮膚症状が落ち着くのを待ち、3ヶ月の間隔を目安として3回まで再照射を行うことができます。都度料金が発生します。

合併症

熱傷、色素沈着、皮膚潰瘍、膿瘍、瘢痕、瘢痕拘縮、知覚障害、神経損傷などが起こる可能性があります。

・痩せ型の方では神経損傷のリスクがあります。局所麻酔時のツーメセント法を確実に行うことや、エネルギーレベルを低く設定することで神経損傷のリスクを回避します。

・腋毛により膿瘍形成する可能性があります。膿瘍のリスクを避けるためには施術前の脱毛が効果的です。熱傷による色素沈着や瘢痕形成が起こることがあります。軟膏治療などにより数カ月で改善します。

・痩せ型の方では、皮膚の拘縮を認めることがあります。マッサージやストレッチで軽快します。

・代償性発汗(ほかの部分に汗をかくようになる)があらわれることがあります。

・局所麻酔による血圧低下、ショックなどの可能性があります。

施術禁忌

・妊娠中や授乳中の方

・ペースメーカや除細動器などの電子機器が体内に埋め込まれている方

・金属製のインプラントなどが埋め込まれている方

・刺青のある方

・悪性腫瘍がある方

・酸素投与をしている方

・局所麻酔でアレルギーのある方

・広範囲リンパ節郭清手術を受けたことのある方

・腋窩切開による乳房再建術を受けたことのある方

・腋窩部の外科手術を受けたことのある方

施術の延期または中止を検討する方

・大豆アレルギーの方(インクに大豆を含む)

・ワキに湿疹や乾癬、アトピーのある方

・免疫低下または治療後の経過を妨げる薬を服用している方

・極端にワキに凹凸がある場合

・ほとんどあるいは全く皮下組織がない場合(神経損傷のリスクが高くなる)

・妊娠の可能性のある方

・治療後1週間以内に袖のない衣服を着用する予定がある方

・治療後1週間以内に大掛かりな旅行の計画のある方

・肥満の方

費用

1回目 352,000円
麻酔クリーム(面積による) 2,200-4,400円
局所麻酔注射 22,000円
内服薬(日数による) 1,260円~
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